青空文庫

「生不動」の感想

生不動

いきふどう

初出:「新青年」1937(昭和12)年10月

外男21

書き出し

一北海道の留萌港……正確に言えば、天塩国留萌郡留萌町であろうが、もちろんこんな辺陬の一小港などが諸君の関心を惹いていようとも思われぬ。札幌から宗谷本線稚内行に乗って三時間、深川という駅で乗り換えて更に一時間半、留萌本線の終端駅と言えばすこぶる体裁よく聞えるが、吹雪の哮え狂う北日本海の暗い怒濤の陰に怯えながら瞬いているような侘しい漁師町と思えば間違いはない。十余年前の一月半ばのある寒い日の夕方、私は

2021/07/12

阿波のケンさん36さんの感想

北の果北海道冬の留萌、時計屋の夫婦と妹が不注意から揮発油を被りこの世の者とは思われぬ生きた不動明王の有様に人生何が起こるか分からないと思った主人公と芸者、それでも直ぐに忘れに夢を持ち生きていく人間の性が描かれている。

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