青空文庫

「火葬と大蔵」の感想

火葬と大蔵

かそうとだいぞう

焼屍・洗骨・散骨の風俗

しょうし・せんこつ・さんこつのふうぞく

初出:「民族と歴史 第三巻第七号」1919(大正8)年6月

喜田貞吉16

書き出し

一火葬の初めという事続日本紀に、文武天皇四年飛鳥元興寺の僧道照和尚遷化してその屍を焼いたのが、我が国火葬の初めだとある。その後僅かに中一年を措いて大宝二年には、持統天皇は万乗の尊い御身を以て、御遺骸を荼毘に附せられ給い、爾後歴代の天皇大抵この式によって、御葬儀を挙行された事に見えている。臣僚庶民の間においても無論これが行われたのに相違なく、その事実は考古学上からも或る程度までは立証せられるのみなら

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