おちてゆくせかい
書き出し
ある日——足音をしのばせて私は玄関から自分の居間にはいり、いそいで洋服をきかえると父の寐ている部屋の襖をあけました。うすぐらいスタンドのあかりを枕許によせつけて、父はそこに喘いでおります。持病の喘息が、今日のような、じめじめした日には必ずおこるのです。秋になったというのに、今年はからりと晴れた日はまだ一日もなく、なんだか、あついような、そして肌寒い毎日でありました。「唯今かえりました。おそくなりま…
霜
ネギ一束
河沙魚
8e1be9733527さんの感想
what a pitiful life...