青空文庫

「鐘の声」の感想

鐘の声

かねのこえ

書き出し

住みふるした麻布の家の二階には、どうかすると、鐘の声の聞えてくることがある。鐘の声は遠過ぎもせず、また近すぎもしない。何か物を考えている時でもそのために妨げ乱されるようなことはない。そのまま考に沈みながら、静に聴いていられる音色である。また何事をも考えず、つかれてぼんやりしている時には、それがためになお更ぼんやり、夢でも見ているような心持になる。西洋の詩にいう揺籃の歌のような、心持のいい柔な響であ

2022/02/03

阿波のケンさん36さんの感想

僧が夜半ー午前0時に鐘をつくとあるが大晦日の除夜の鐘以外にそんな時間に鐘をついてのいたのだろうか?気になる。

2022/02/02

cdd6f53e9284さんの感想

若い頃には、気にも止めなかった鐘の音が、老いを感じ始めた頃から、なぜか耳について仕方がない。死の影に覆われた老いを意識し始めた男は、孤独の夜に、ひとり今は亡き人々の寂寥の声に深く心を澄まして耳を傾ける。何者にも頼らず生涯をひとりで生きて行くと決した孤独者の覚悟を綴った荷風随筆の白眉である。

2016/05/04

aokikenichiさんの感想

可もなく不可もなく

2016/04/30

1f18e38b5b5dさんの感想

昭和初期の東京の空気をしっかりつかんで 寂しいけど、温かい滋味あふれる随筆 "富士おろし"なんて現象も感じられないし、言葉も使われない今の東京だけど こういう文を書いてくれた街に生まれ住んだ嬉しさを感じている。

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