青空文庫

「層雲峡より大雪山へ」の感想

層雲峡より大雪山へ

そううんきょうよりだいせつざんへ

初出:「中央公論」1923(大正12)年4月

大町桂月27

書き出し

一層雲峡の偉観富士山に登って、山岳の高さを語れ。大雪山に登って、山岳の大さを語れ。大雪山は北海道の中央に磅※して、七、八里四方の地盤を占め頂上の偉大なること、天下に比なく、群峰攅って天を刺し、旭川の市街を圧す。最高峰は海抜七千五百五十八尺、ただに北海道の十国島に冠たるのみならず、九州になく、四国になく、中国になく、近畿になく、奥羽になし。信濃を中心とする諸高山には劣るも、緯度高きを以て、山上の草木

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