青空文庫

「二葉亭追録」の感想

二葉亭追録

ふたばていついろく

初出:「女性」1925(大正14)年1月号

内田魯庵25

書き出し

一二葉亭が存命だったら二葉亭が存命だったら今頃ドウしているだろう?という問題が或る時二葉亭を知る同士が寄合った席上の話題となった。二葉亭はとても革命が勃発した頃まで露都に辛抱していなかったろうと思うが、仮に当時に居合わしたとしたら、ロマーノフ朝に味方したろう乎、革命党に同感したろう乎、ドッチの肩を持ったろう?多恨の詩人肌から亡朝の末路に薤露の悲歌を手向けたろうが、ツァールの悲惨な運命を哀哭するには

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