青空文庫

「三十年前の島田沼南」の感想

三十年前の島田沼南

さんじゅうねんまえのしまだしょうなん

初出:「読売新聞」1923(大正12)年11月30日~12月6日号

内田魯庵38

書き出し

一島田沼南は大政治家として葬られた。清廉潔白百年稀に見る君子人として世を挙げて哀悼された。棺を蓋うて定まる批評は燦爛たる勲章よりもヨリ以上に沼南の一生の政治的功績を顕揚するに足るものがあった。沼南には最近十四、五年間会った事がない。それ以前とて会えば寒暄を叙する位の面識で、私邸を訪問したのも二、三度しかなかった。シカモその二、三度も、待たされるのがイツモ三十分以上で、漸く対座して十分かソコラで用談

2019/10/05

19双之川喜41さんの感想

 出だしは 沼南を 大政治家として 褒め称えているけど 次第に沼南の知られて困るようなことを 暴露しているのがなんとも面白い。 自分は 散々女遊びをしておきながら  廃娼運動を提唱して 廃娼より拝娼だと皮肉られている。 妻と不倫をした 貧乏書生に  帰郷する金を出し  読むべき本を与えたりしたのは 太っ腹な美談とされている。

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