青空文庫

「斎藤緑雨」の感想

斎藤緑雨

さいとうりょくう

初出:「現代」1913(大正2)年4月号

内田魯庵32

書き出し

「僕は、本月本日を以て目出たく死去仕候」という死亡の自家広告を出したのは斎藤緑雨が一生のお別れの皮肉というよりも江戸ッ子作者の最後のシャレの吐きじまいをしたので、化政度戯作文学のラスト・スパークである。緑雨以後真の江戸ッ子文学は絶えてしまった。紅葉も江戸ッ子作者の流れを汲んだが、紅葉は平民の子であっても山の手の士族町に育って大学の空気を吸った。緑雨は士族の家に生れたが、下町に育って江戸の気分にヨリ

2021/05/05

19双之川喜41さんの感想

 (本日私は死にました)と言う  死亡の自家広告を出したと言うから 大したもんだ。 江戸戯作者の血を引く 最後の作家と言われた らしい。 根底となる学問を持ち合わせていなかったので  皮肉と饒舌に走る他はなかったというのは  酷かもしれないけど 幸田露伴▫坪内逍遥と張り合っていくには  他に道は無かったとも思われる。

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