青空文庫

「諸国の玩具」の感想

諸国の玩具

しょこくのがんぐ

――浅草奥山の草分――

――あさくさおくやまのくさわけ――

初出:「趣味」第4巻第6号、1909(明治42)年6月

書き出し

例の珍らしいもの、変ったもの、何んでもに趣味を持つ僕の事ですから、この間三越の小児博覧会へ行った。見て行く中に、印度のコブラ(錦蛇あるいは眼鏡蛇)の玩具があったが、その構造が、上州の伊香保で売っている蛇の玩具と同じである。全く作り方が同じである処から見ると、この玩具は初め印度辺りから渡ったものらしい。もっとも今は伊香保だけしか売っていないようですが、昔は東京にでも花時などに売っているのを往々見かけ

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