青空文庫

「箱根の山」の感想

箱根の山

はこねのやま

初出:「文藝春秋 別冊2」1946(昭和21)年5月

田中英光43

書き出し

朝の薄ら陽があかあかと箱根街道を照らしていた。二重廻しを着た六尺豊かな親父の私は、今年六つになる三尺にも足りぬ息子一郎の手を引いて、霜柱の立ったその街道に出て行った。昭和十八年十二月三十日、私は歳末の一両日の休みを利用して、その前日から箱根湯本のある温泉宿に泊っていた。その前日は一郎を連れ、湯本から登山電車に乗って強羅まで上り、強羅からケーブル・カーに乗って早雲山、早雲山からバスで大涌谷を通って湖

2021/02/10

姓名さんの感想

田中英光の青空文庫で公開されてる小説の中では長くも無く比較的人に勧めやすい。 己の中にある恥じるべき 弱さや攻撃性や反道徳的な側面を 隠さず書ききる所に一つ田中英光の確かな上品さを感じる

2020/10/03

19双之川喜41さんの感想

 6歳児を連れて箱根の山を登るのは  どう見ても 児童虐待で 父親は  函谷関に 実際に行ったことがあるらしく やたら張り切っているけど  傍迷惑の象徴みたいなお方である。 文中に出てくる「初花」は 川のほとりで 今でも蕎麦屋として 繁盛している。

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