青空文庫

「嬰寧」の感想

嬰寧

えいねい

書き出し

王子服は※の羅店の人であった。早くから父親を失っていたが、はなはだ聡明で十四で学校に入った。母親がひどく可愛がって、ふだんには郊外へ遊びにゆくようなこともさせなかった。蕭という姓の家から女をもらって結婚させることにしてあったが、まだ嫁入って来ないうちに没くなったので、代りに細君となるべき女を探していたが、まだ纏まっていなかった。そのうちに上元の節となった。母方の従兄弟に呉という者があって、それが迎

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