青空文庫

「最も楽しい事業」の感想

最も楽しい事業

もっともたのしいじぎょう

初出:「家庭教育篇 上巻 巻頭の言葉」1928(昭和3)年

書き出し

人の世になによりも楽しいものは仕事である。張り合いのあるものは仕事である。もしも私たちにすることが与えられてなかったら、毎日どんなにつまらないものだろう。田園の人は、きょう耕した畑に、あすは種子をまこうと思って楽しく眠る。織りかけている機は、あすは終わるであろうと、ある人は待ちのぞむ。市の人は朝はやく起きて店を飾り、またある人々は足を早めて、事務所に工場にいそぐ。緑の畑が麦を産し、涼しい青田が米に

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