青空文庫

「湯島詣」の感想

湯島詣

ゆしまもうで

初出:「湯島詣」春陽堂、1899(明治32)年11月23日

鏡花196

書き出し

紅茶会三両二分通う神紀の国屋段階子手鞠の友湯帰り描ける幻朝参詣言語道断下かた狂犬源兵衛半札の円輔犬張子胸騒鶯白木の箱灰神楽星紅茶会一「紅茶の御馳走だ、君、寄宿舎の中だから何にもない、砂糖は各々適宜に入れることにしよう。さあ、神月。」三人の紅茶を一個々々硝子杯に煎じ出した時、柳沢時一郎はそのすっきりと脊の高い、緊った制服の姿を籐の椅子の大きなのに、無造作に落していった。渠は腕袋の美しい片肱を椅子の縁

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