青空文庫

「貴婦人」の感想

貴婦人

きふじん

初出:「三越」1911(明治44)年10月

鏡花29

書き出し

一番茶を焙じるらしい、いゝ香気が、真夜中とも思ふ頃芬としたので、うと/\としたやうだつた沢は、はつきりと目が覚めた。随分遙々の旅だつたけれども、時計と云ふものを持たないので、何時頃か、其は分らぬ。尤も村里を遠く離れた峠の宿で、鐘の声など聞えやうが無い。こつ/\と石を載せた、板葺屋根も、松高き裏の峰も、今は、渓河の流れの音も寂として、何も聞えず、時々颯と音を立てて、枕に響くのは山颪である。蕭殺たる此

2016/02/06

a98a2cd23bf1さんの感想

美しい文章だけど 読みとれないところが 多い。

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