青空文庫

「燃ゆる頬」の感想

燃ゆる頬

もゆるほお

初出:「文藝春秋」1932(昭和7)年1月号

辰雄22
下宿生活季節の移ろい孤絶自己認識内省的叙情的静謐

書き出し

私は十七になった。そして中学校から高等学校へはいったばかりの時分であった。私の両親は、私が彼等の許であんまり神経質に育つことを恐れて、私をそこの寄宿舎に入れた。そういう環境の変化は、私の性格にいちじるしい影響を与えずにはおかなかった。それによって、私の少年時からの脱皮は、気味悪いまでに促されつつあった。寄宿舎は、あたかも蜂の巣のように、いくつもの小さい部屋に分れていた。そしてその一つ一つの部屋には

2021/03/06

19双之川喜41さんの感想

 前から後からということで 各方向から 活躍されたようで 御同慶に たえない。 特別な偏見はないつもりだけど 薄気味悪いなと 思っても 差別感ありと 指弾されるかもしれない。

2020/08/05

夏は嫌いさんの感想

本当に大好きな作品。 ほのめかす程度の同性愛がとても魅力的です。 別れ方と、ラブレターを健気に送る三枝と複雑な気持ちを抱える主人公のすれ違いも絶妙に悲しくて。 こんなことは言いたくないけど、「性別の壁」があったからこその美しい作品だなと思いました。

2019/08/22

葉山ロージーさんの感想

性と憧憬の頼りないバランスと少年の終わり、というか 美しくて儚くて、透明な風が通り抜けるようにとらえどころがなかった でも風が通り過ぎたことはわかるから、余韻が胸に強く響く 何度も読み返したい作品

2017/09/16

飴細工の鳥さんの感想

少年たちの思春期の初々しさが美しくも残酷に書かれていて、とても興味深かった。時間が経ったらまた読み直したい作品です。

2016/01/19

a98a2cd23bf1さんの感想

少年期の出来事を 脱皮したへびの抜け殻に、たとえている感覚が 新鮮でした。

2016/01/18

d1cac836a2e3さんの感想

淡く幼く儚く 透明感がある雰囲気が好きです

2015/12/12

5435da1e1ec7さんの感想

男子寮で繰り広げられる恋。 儚くて美しいというのはある意味残酷だなと思いました。 熱っぽさと透明感と気持ち悪さが入り交じったような空気が文章から流れてくるように感じました。

2015/09/29

4cb21f8f2719さんの感想

官能とはこの事か!

2015/09/12

7d0b12eb7158さんの感想

私の薔薇いろの頬を永久に失ったまでのことだ。 少年期の寄宿舎での真似事のような交流を忘れたようで囚われていたという話。 この雰囲気、好きです。

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