青空文庫

「按摩」の感想

按摩

あんま

初出:「新青年 増刊号」博文館、1925(大正14)年8月号

書き出し

コホン、コホンと老按摩は彼の肩を揉みながら、彼の吸う煙草の煙にむせんで顔をしかめた。少し仰向き加減に、首と右肩との角度を六十度ぐらいにして居るところを見ると、生れつきの盲人であるらしい。郊外の冬の夜は静である。「旦那はずいぶん煙草ずきですねえ。三十分たたぬうちに十本あまりも召し上ったようですねえ」と、彼は狡猾そうな笑いを浮べて言った。「うむ。俺はニコチン中毒にかかったんで、身体中の肉がこわばってど

2026/01/29

艚埜臚羇1941さんの感想

  呼んでみた 按摩さんは 禁煙運動の 旗手で 世間にも 煙害の 恐ろしさを 熱心に 説いて見たら 支持者は 意外に 多い かもしれないと 思った。

2020/05/28

ジャンボさんの感想

按摩が語る過去の罪と失明に至る恐ろしい体験談……が、実は煙草の煙が嫌いで、揉んでいる間に患者に吸わせないようにするための嘘というオチ。落語のようで好き。

1 / 0