いでん
初出:「新青年」博文館、1925(大正14)年9月号
書き出し
「如何いう動機で私が刑法学者になったかと仰しゃるんですか」と、四十を越したばかりのK博士は言った。「そうですねえ、一口にいうと私のこの傷ですよ」K博士は、頸部の正面左側にある二寸ばかりの瘢痕を指した。「瘰癧でも手術なすった痕ですか」と私は何気なくたずねた。「いいえ、御恥かしい話ですが……手っ取り早くいうならば、無理心中をしかけられた痕なんです」あまりのことに私は暫らく、物も言わずに博士の顔を見つめ…
42f0dd269d00さんの感想
読んでいて引き込まれる作品でした。
ひずみんさんの感想
予想がついた部分があったので、他作品よりは驚きが少ない。