青空文庫

「雑文一束」の感想

雑文一束

ざつぶんひとたば

初出:「探偵趣味 第二年第四号」1926(大正15)年4月号

書き出し

郵便をポストへ入れると、すぐにはたして郵便がポストの中へうまく落ちたかどうかが気になる。宛名を書き忘れていはしないかということが気になる。満足にポストの中へはいっており、宛名も正確に書いてあるとしても、それが雲煙万里を隔てた目的地へ間違いなく行きつく可能性は甚だ乏しいような気がする。西洋人はビジネスの手紙は二通ずつ出すということを聞いたが、二通出せばプロバビリティが二倍になるわけだからいくらか安心

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