青空文庫

「伊豆の国にて」の感想

伊豆の国にて

いずのくににて

初出:「探偵趣味 第二年第五号」1926(大正15)年5月号

書き出し

□文壇の人にあうと探偵小説をすいている者が多いようである。『新青年』四月号のマイクロフォンを見てもその一班が知れる。ところが探偵小説の作者や翻訳者の中には、探偵小説にあきたりない感じをもっている人が少なくとも少しはある。江戸川乱歩氏はときどきそういう口吻を洩らす。延原謙氏も探偵小説でないものが翻訳してみたいというような口吻を洩らしたことがある。少なくも短銃物は真っ平だと考えている人はそうとう多い。

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