青空文庫

「レエモン ラジィゲ」の感想

レエモン ラジィゲ

レエモン ラジィゲ

初出:「文学 第五号」第一書房、1930(昭和5)年2月1日

辰雄10

書き出し

「何よりもまづ獨創的であれ。」しばしば發せられるこの忠告は、凡庸な詩人たちのところでのみ役に立つ。凡庸でない詩人たちはそれを必要としないのだ。そして多くの凡庸な詩人たちがダダの亞流になつた。何よりも獨創的にならうとする努力、そこに今日の詩人たちの共通の弱點——奇矯にすぎること——があると言つてよい。ところでそれとは反對に、ラジィゲは我々に忠告するのだ、「平凡であるやうに努力せよ」と。平凡であらうと

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