りょうごくのあき
書き出し
一「ことしの残暑は随分ひどいね」お絹は楽屋へはいって水色の※※をぬいだ。八月なかばの夕日は孤城を囲んだ大軍のように筵張りの小屋のうしろまでひた寄せに押し寄せて、すこしの隙もあらば攻め入ろうと狙っているらしく、破れた荒筵のあいだから黄金の火箭のような強い光りを幾すじも射込んだ。その箭をふせぐ楯のように、古ぼけた金巾のビラや、小ぎたない脱ぎ捨ての衣服などがだらしなく掛かっているのも、狭い楽屋の空気をい…
旗本退屈男
汽笛
富嶽百景
19双之川喜41さんの感想
二股かけたのが けちのつきはじめで おまけに女は 蛇使いときたから 終いには 蛇に噛まれて死ぬ人が 続出するという筋である。 心理描写は 手緩く 良くある構成であると感じた。