青空文庫

「円朝花火」の感想

円朝花火

えんちょうはなび

正岡26

書き出し

こはこれ、我が五色七いろの未定稿なり、覚え書なり。われ、三遊亭圓朝を愛慕すること年久しく、その一代を長編小説にまとめあげん日もまた近づきたり。「圓朝花火」一篇は、実にそが長編の礎稿をなすものなり。青春の、中年のはたまた晩年の、彩り多く夢深かりし彼がひと日ひと日の姿絵をばここにかかげ、大方の笑覧を乞わんのみ。再び言う、こはこれ、まったくの未定稿也。あわれ幻燈の絵のひと齣とも思し眺め給えや。断章の一—

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