青空文庫

「殺人狂の話」の感想

殺人狂の話

さつじんきょうのはなし

(欧米犯罪実話)

(おうべいはんざいじつわ)

初出:「探偵」1931(昭和6)年5月号

浜尾四郎27

書き出し

殺人という大罪を犯すには種々な動機がある。一番多いのは、怨恨とそれから利慾だろう。怨みで人を殺すもの、金をとろう又は財産を得ようとして人を殺すもの、これ等はずい分数もあり日常の新聞紙上などにも盛んに出されるところだから一般にその理由はうなずく事が出来る。ところがここに何等左様な原因がなくて人殺しを敢行する人間がある。彼らに「何故、人殺しをしたか」ときけば彼らはただ「殺したかったから殺した」とか或は

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