青空文庫

「円太郎馬車」の感想

円太郎馬車

えんたろうばしゃ

正岡41

書き出し

長屋の花見暮れも押し詰まった夜の浅草並木亭。高座では若手の落語家橘家圓太郎が、この寒さにどんつく布子一枚で、チャチな風呂敷をダラリと帯の代わりに巻きつけ、トボけた顔つきで車輪に御機嫌を伺っていた。クリッとした目に愛嬌のある丸顔の圓太郎がひと言しゃべるたび、花瓦斯の灯の下に照らしだされた六十人近いお客たちは声を揃えてゲラゲラ笑いこけていた。こんな入りの薄い晩のお客は周囲に気を兼ねて、えてして笑わない

2026/02/16

艚埜臚羇1941さんの感想

  乗合馬車が 開通したので 街の人たちが 大喜びして 集まってくる。馭者は 景気付けに 時々 喇叭を 吹く。日進月歩していく 開国 日本の 象徴にも 思われる。この 騒ぎを 寄席の 舞台に 写したのが 円太郎で ある。寄席で 喇叭を 吹き鳴らして 見せたので 帝都の 物好きは 熱狂した。昔も 今も 新しいもの好きは いた。

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