青空文庫

「子規居士と余」の感想

子規居士と余

しきこじとよ

初出:一~四「ホトトギス」1911(明治44)年12月号~1912(明治45)年3月号

高浜虚子132

書き出し

一松山城の北に練兵場がある。ある夏の夕其処へ行って当時中学生であった余らがバッチングを遣っていると、其処へぞろぞろと東京がえりの四、六人の書生が遣って来た。余らも裾を短くし腰に手拭をはさんで一ぱし書生さんの積りでいたのであったが、その人々は本場仕込みのツンツルテンで脛の露出し具合もいなせなり腰にはさんだ手拭も赤い色のにじんだタオルなどであることがまず人目を欹たしめるのであった。「おいちょっとお借し

1 / 0