青空文庫

「沙漠の花」の感想

沙漠の花

さばくのはな

民喜2
作家の日常孤絶文学批評死の受容内省的厳粛懐古

書き出し

沙漠の花原民喜堀辰雄氏から「牧歌」といふ署名入りの美しい本を送つて頂いた。私は堀さんを遠くから敬愛するばかりで、まだ一度もお目にかかつたことはないのだが、これは荒涼としたなかに咲いてゐる花のやうにおもはれた。この小作品集を読んでゐると、ふと文体について私は考へさせられた。明るく静かに澄んで懐しい文体、少しは甘えてゐるやうでありながら、きびしく深いものを湛へてゐる文体、夢のやうに美しいが現実のやうに

2021/01/24

19双之川喜41さんの感想

 自作の小説を 読んで 涙を流す小説家がいると 聞いたことがある。 民喜も 「私は、自分で自分に感動できる人間になりたい。」という。 私も ほんの少し お裾分けに あやかりたいと思った。

2018/04/14

ec538f32331eさんの感想

宮下奈都さんの「羊と鋼の森」に、本作品からの文体についての引用がある。ひたすら美しく、心に残った。沙漠の花は、原民喜さんの文学に対する敬虔と、はかり知れない悲しみをもたたえている。最後の文章も大好き。

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