青空文庫

「第二の接吻」の感想

第二の接吻

だいにのせっぷん

初出:「東京朝日新聞」「大阪朝日新聞」朝日新聞社、1925(大正14)年7月30日~11月4日

菊池312

書き出し

かくれんぼ一コツコツとかすかなノック。「お入り!」というと、美智子の眉の長いかわいい顔がのぞき込む。「村川さん、かくれんぼしない?」「かくれんぼですか、また!」村川は、少したじたじとなる。この川辺家へ来てから、幾度かくれんぼに引き出されたかわからない。「いいわよね。しましょうよ、ね。村川さん!」六歳にして、すでに女らしい媚態を持つ、おませなモダンガールの美智子である。「ね、お姉さまも、倭文子さんも

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