しのこうかい
初出:「秘密探偵雑誌」1923(大正12)年7月
書き出し
一昨日のように今日も矢っ張り太陽は西に沈んで行く。夕陽に照らされた地中海は猩々緋のように美しい。船々の甲板、船々の船檣、そして船々の煙突は焔のように輝いている。阿弗利加の南端。ポートサイド港。季節は夏の真中であった……。港には人々が出盛っていた。ニスのような皮膚をしたヌビヤ人、ターバンを巻いた亜剌比亜人。袍を纏った波斯人。そうして皆喋舌っていた。多くは大道商人である。「沙漠から掘り出した金剛石!大…
19双之川喜41さんの感想
ある港町で 文無しの老人が 窓から飛び降りて 死んだ。その老人の亡霊が どこに 現われたかという 筋立てである。描写が 薄いように 感じてしまった。