青空文庫

「監獄部屋」の感想

監獄部屋

かんごくべや

初出:「新青年」1926(大正15)年3月号

羽志主水17

書き出し

(一)同じ持場で働いて居る山田という男が囁いた。「オイ、何でもナ、近けえ内に政府の役人の良い所が巡検に来るとヨ」「エッ、本当かイ夫りゃア、何時だってヨ」「サア、其奴ア判ら無えがナ、今度ア今迄来た様な道庁の木ッ葉役人たア違うから、何とか目鼻はつけて呉れるだろう、何時も何時も胡麻化されちゃア返るんだが、今度ア左様は往くめエ、然し之で万一駄目だとなりゃ、此世は真暗闇だぜ」「左様サ、何しろ役人位えにアビク

2020/12/30

19双之川喜41さんの感想

 政府の 役人が巡検にきたので 勇をふるって 劣悪▫不潔な労働条件について 思いの丈を ぶちあける。 役人は 詳細な記録をとる。 最近の 便通とか言う集団と 似ているような気もした。 どんでん返しが 見事であると感じた。

2018/09/15

ハルチロさんの感想

この時代(大正期)の労働問題は、小林多喜二著の「蟹工船」にも見られるように、凄惨極まりない。そして、使用者側は、常に“お上”のご威光に媚びへつらう。本作品のトリックは、奈落でもがき苦しむ労働者の、一縷の希望を断つ、悪魔的所業であると言えよう。恐ろしい話である。

2017/09/28

ec538f32331eさんの感想

プロットは面白いが、読みにくかった。

2017/09/23

cc64fa1d8df1さんの感想

強力たちが一枚上だ。先を見て生きる者、先の無い者とは自ずから未来感に対するパワーの差が違いすぎる。読むうちに大岡裁きを期待したが、どんでん返しに作品の面白さを感じた

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