ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
ランボオししゅう≪がっこうじだいのし≫
初出:「アルチユル・ランボオ・詩集 学校時代の詩」三笠書房、1933(昭和8)年12月10日
中原中也約19分
書き出し
1Ver erat春であつた、オルビリウスは羅馬で病ひに苦しんでゐた彼は身動きも出来なかつた、無情な教師、彼の剣術は中止されてゐたその打合ひの音は、我が耳を聾さなかつた木刀は、打続く痛みを以つて我が四肢をいためることをやめてゐた。機もよし、私は和やかな田園に赴つた全てを忘じ……転地と懸念のなさとで柔らかい欣びは研究に倦んじた我が精神を休めるのであつた。云ふべからざる満足に充たされ、我が心は無味乾燥…
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