青空文庫

「わかしとおゆと」の感想

わかしとおゆと

わかしとおゆと

初出:「同窓 第九号」1908(明治41)年6月

折口信夫11

書き出し

動詞形容詞一元論のたちばは、おもに、形式のうへにあるのだが、中には、意味のうへにまでも立入つて、其説を主張する人がある。今いはうとするわかしとおゆとの如きは、其屈強な材料なのである。意味において、形容詞わか・しに対して居るお・ゆが、動詞であるのを見ても、一元なることは考へがたくないといふ。しかし、わかしとおゆとは意味において、しつくり、むかひあうては居らぬ、と、いふと、或はかういふかも知れぬ。それ

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