青空文庫

「一老人」の感想

一老人

いちろうじん

犬田8

書き出し

一「諸君!我輩は……」突然、悲憤の叫びを上げたのである。ちょうど甥が出征するという日で、朝から近所の人達が集まり、私もそのささやかな酒宴の席に連っていた。障子の隙間から覗いた一人が「四郎右衛門の爺様」だと言った。怒鳴った爺様は、さめざめと泣き出したのである。着物の袖と袖の間に顔を突っ込み、がっくりとして声を発していたが、やがて踵をかえし、すたすたと門口へ消えて行く。「気でも違ったんじゃあるめえ」と

2015/08/18

919ce499875eさんの感想

現代に通じる独居老人の 最後の姿。お金は多少 持っていても 家族との接点がない 孤独な生活。世間での役割を 見いだせない虚しさを抱きながら 一人の人間が死んでいった。

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