青空文庫

「ディカーニカ近郷夜話 後篇」の感想

ディカーニカ近郷夜話 後篇

ディカーニカきんごうやわ こうへん

03 怖ろしき復讐

03 おそろしきふくしゅう

書き出し

一キエフの街はづれで、わいわいと騒々しい物音が聞えてゐる。それは哥薩克の大尉、ゴロベーツィが、息子の婚礼の祝宴を張つてゐるのであつた。大尉の邸へは夥しい来客が詰めかけてゐた。昔は何かといへば鱈腹つめこんだものだ。鱈腹つめこむといふよりは、うんと飲んだものだ。うんと飲むといふよりは、羽目を外してドンチャン騒ぎをやつたものだ。ザポロージェ人のミキートカも栗毛の駒に跨がつて、七日七夜のあひだ、波蘭王麾下

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