ディカーニカきんごうやわ こうへん
01 はしがき
書き出し
さていよいよ二冊目の本を御覧に入れる、いや二冊目といふよりは寧ろ最後の本といつた方がよい!ありやうは、これも公にするのは全く不本意なことなんで。実際、もういい加減に身の程を知つてもいい頃ぢや。実を言へば、そろそろ村でも、わしのことを哂笑ひだしをつたのぢや。その言ひ草が、※ほいほい、老爺さんもすつかり耄けてしまつたよ。あの高齢をからげて、こんな子供だましみたいな物を拵らへて御恐悦なんだからなあ!※と…