しょくぎょう(きょうくんげき)
初出:「文芸春秋 第十一年第八号」1933(昭和8)年8月1日
書き出し
ある新劇団の稽古場。正面に黒の無地幕。部屋の中央に一脚のベンチ。ほかの家具類は悉く片隅に寄せてある。そこには、椅子卓子などの外に、若干の小道具——乳母車、バケツ、洋刀、パラソル、三脚、毛布などが纏めて置いてある。右手に柱時計。数名の男女俳優(又は研究生)が、思ひ思ひの姿勢で雑談を交してゐる。男優B本を読むと、どんなもんでもみんな台詞にしたくなるね。女優B′役者になりたてはそんなもんよ。男優Bぢや、…
45c82bfdc934さんの感想
演劇をやっていた者には面白かった。 俳優という職業はそんな甘くないんだぞということなのだろうか?