青空文庫

「細流の興趣」の感想

細流の興趣

せせらぎのきょうしゅ

初出:「釣りの本」改造社、1938(昭和13)年

書き出し

鮒釣りには季節によりいろいろの釣り方があるが、乗っ込み鮒ほど興趣が深いものはないのである。鮒党はこの本乗っ込みをどんなに首をのべて待っていたことであろう。白い玉浮木がフワフワと流れてスイと横に動く味は、どの釣りにも求め得られない。竿も仕掛けも極めて軽く、そして繊細に作れば一層この釣りの妙所を味わい得る。竿は七、八尺から二間くらいまで、釣り場の幅の広さによって異なったものを選ぶ。仕掛けの全長は竿丈が

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