青空文庫

「茶話」の感想

茶話

ちゃばなし

06 大正十一(一九二二)年

06 たいしょうじゅういち(せんきゅうひゃくにじゅうに)ねん

初出:「サンデー毎日」1922(大正11)年4月23日~8月27日

薄田泣菫52

書き出し

頤の外れたのを治す法詩人室生犀星氏のお父さんのこと4・23サンデー毎日詩人室生犀星氏のお父さんは、医者であつた。医者であることすら大変なのに、おまけに藪医者であつた。藪医者といふと、蝸牛や、蟷螂と同じやうに草ぶかい片田舎にばかり住んでゐるやうに思ふ人があるかも知れないが、実際は都にも多いやうだ。とりわけ博士などと肩書のついた輩に、そんなのが少くないやうだ。唯幸福なことには、肩書がつくと、病人がそれ

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