青空文庫

「茶話」の感想

茶話

ちゃばなし

03 大正六(一九一七)年

03 たいしょうろく(せんきゅうひゃくじゅうしち)ねん

初出:「大阪毎日新聞」1917(大正6)年1月7日~12月17日

薄田泣菫481

書き出し

木堂と剣1・7(夕)犬養木堂の刀剣談は本紙に載つてゐる通り、なかなか通なものだが、その犬養氏を頭に戴いてゐる国民党が鈍刀揃ひの、加之に人少なであるのに比べて、犬養氏が秘蔵の刀剣は、いづれも名剣づくめで、数もなかなか少くなかつた。そんな名剣も貧乏神だけは何うにも出来ないものと見えて、犬養氏は最近和田維四郎氏の取持で、所蔵の刀剣全部を根こそぎ久原家へ売渡す事に定めた。それと聞いた犬養夫人が眼頭に涙を一

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