青空文庫

「恋愛と道徳」の感想

恋愛と道徳

れんあいとどうとく

伊藤野枝65

書き出し

恋愛のために個人の幸福と社会の安寧とが屡々衝突する事がある。此の時に現在の義務と云ふ観念が社会に対する個人の絶対無条件の犠牲を要求する。私共はこういふことを屡々耳にする——凡そ国家として欠くべからざるものは健全なる父母であり、而して彼等の確固たる永久の結合はその子孫の教育を安全ならしむるものである。さうして、此要求が個人の幸福に対して干渉する場合には、個人は何時でも犠牲の位置に立たなければならない

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