青空文庫

「月世界跋渉記」の感想

月世界跋渉記

げっせかいばっしょうき

初出:「探検世界 秋季臨時増刊 月世界」成功雑誌社、1907(明治40)年10月号

江見水蔭24

書き出し

引力に因り月世界に墜落。探検者の気絶「どうしよう。」と思うまもなく、六人の月世界探検者を乗せた空中飛行船翔鷲号は非常な速力で突進して月に落ち、大地震でも揺ったような激しい衝動をうけたと思うと、一行は悉く気絶して終った。そもそもこの探検隊は目下日本で有名な否世界中に誰知らぬ者もないほどに有名な桂田工学博士と、これもその道にかけては頗る評判の月野理学博士とによって主唱され、それに両博士の助手が二名、及

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