青空文庫

「木枯紀行」の感想

木枯紀行

こがらしきこう

若山牧水34
季節の移ろい孤絶旅の情景叙情的懐古静謐

書き出し

——ひと年にひとたび逢はむ斯く言ひて別れきさなり今ぞ逢ひぬる——十月二十八日。御殿場より馬車、乗客はわたし一人、非常に寒かつた。馬車の中ばかりでなく、枯れかけたあたりの野も林も、頂きは雲にかくれ其処ばかりがあらはに見えて居る富士山麓一帯もすべてが陰欝で、荒々しくて、見るからに寒かつた。須走の立場で馬車を降りると丁度其処に蕎麦屋があつた。これ幸ひと立寄り、先づ酒を頼み、一本二本と飲むうちにやゝ身内が

2023/01/17

鍋焼きうどんさんの感想

この紀行は足で稼ぐ民俗学的な雰囲気を持ち合わせている。とはいえこれは物見遊山の旅。酒を愛し、友と語らう嬉しさが伝わって来て読者の旅心をくすぐる。

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