青空文庫

「三郷巷談」の感想

三郷巷談

さんごうこうだん

初出:「郷土研究 第二巻第一号」1914(大正3)年3月、「郷土研究 第四巻第七号」1916(大正5)年10月、「土俗と伝説 第一巻第一号」1918(大正7)年8月、「土俗と伝説 第一巻第三号」1918(大正7)年10月

折口信夫19

書き出し

一もおずしやうじん泉北郡百舌鳥村大字百舌鳥では、色々よそ村と違つた風習を伝へてゐた。其が今では、だん/\平凡化して来た。此処にいふもおずしやうじんの如きは、殊に名高いものになつて居た。此村には万代八幡宮といふ、堺大阪あたりに聞えた宮がある。其氏子は、正月三个日は、たとひどんな事があつても、肉食をせないで、物忌みにこもつた様に、慎んでゐなければならぬので、堺あたり(堺市へ廿町)へ奉公に出てゐるものは

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