青空文庫

「再度生老人」の感想

再度生老人

にとせろうじん

初出:「宇宙」1928(昭和3)年9月号

書き出し

私が十一の頃、私の家の近所の寺に、焼和尚という渾名のお坊さんが住んでいた。私はこれから、この話を、その焼和尚のことから始めようと思う。……焼和尚は坊さんのくせに、大変女が好きだった。そして、彼の前身を知っている人の話によると、彼は、若い時分には盛んに発展し、やたらと女を買ったものだということだった。彼の頭が、薬罐のように、赤くてかてかと禿げているのも、実は焼傷の跡ではなくて、その頃に引き受けた悪い

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