青空文庫

「顎十郎捕物帳」の感想

顎十郎捕物帳

あごじゅうろうとりものちょう

03 都鳥

03 みやこどり

久生十蘭35

書き出し

馬の尻尾「はて、いい天気だの」紙魚くいだらけの古帳面を、部屋いっぱいにとりちらしたなかで、乾割れた、蠅のくそだらけの床柱に凭れ、ふところから手の先だけを出し、馬鹿長い顎の先をつまみながら、のんびりと空を見あげている。ぼろ畳の上に、もったいないような陽ざしがいっぱいにさしこみ、物干のおしめに陽炎がたっている。あすは雛の節句で、十軒店や人形町の雛市はさぞたいへんな人出だろうが、本郷弓町の、ここら、めく

2017/02/23

ジャンボさんの感想

馬の尻尾を切ってまわる謎の盗人の事件、舶来ものの帯に縫われた都鳥、比丘尼の水死体……無関係のように見える出来事が三題噺のようにつながっていきます。 結末が少し後味が悪いのが残念。

2016/03/09

ca4b4bc0a1c8さんの感想

馬の尻尾の毛を刈る謎の事件から殺人事件までの展開が面白い。犯人として腹を切った武士と別の事件の繋がりとか良いな。しかし結末は少し悲しい。

1 / 0