青空文庫

「だいこん」の感想

だいこん

だいこん

久生十蘭392

書き出し

十五日水曜どこかで道草を食っていた最後のB29が一機、海よりも青い空の中をクラゲのように泳ぎながらゆるゆるとサイパンのほうへ帰って行った。アンデルセンなら、お得意の童話の擬人法で、〈戦争……それは最後の装甲を解き、おのがベッドへ寝に行った〉とでも書くところだろう。日本は降参した。とうとう奇蹟は起きなかった。一夜のうちに大西洋の底へ沈んだアトランティド大陸のように、連合国がみなスッポリ海へ沈んで無く

2019/10/24

19双之川喜41さんの感想

 敗戦後の 日本の騒ぎを 軽妙洒脱な筆致で描いている 。 ドイツやフランスが  沈みかかった日本をどう見ていたかも窺われる。 当惑するのは  ルビが フランス語だったり ドイツ語だったりするので  頭をひねってしまうと感じた。

1 / 0