るそんのつぼ
初出:「オール讀物」1957(昭和32)年3月号
書き出し
一慶長のころ、鹿児島揖宿郡、山川の津に、薩摩藩の御朱印船を預り、南蛮貿易の御用をつとめる大迫吉之丞という海商がいた。慶長十六年の六月、隠居して惟新といっていた島津義弘の命令で、はるばる呂宋(フィリッピン)まで茶壺を探しに出かけた。そのとき惟新は、なにかと便宜があろうから、吉利支丹になれといった。吉之丞は長崎で洗礼を受けて心にもなき信者になり、呂宋から柬埔塞の町々を七年がかりで探し歩いたが、その結末…
2762415ce5eeさんの感想
この人の短編で結構一番くらいに好きかも