青空文庫

「川波」の感想

川波

かわなみ

初出:「別冊文藝春秋 第五十一号」1956(昭和31)年4月

久生十蘭23

書き出し

第二次大戦がはじまった年の七月の午後、大電流部門の発送関係の器材の受渡しをするため、近くドイツに行くことになっていた大電工業の和田宇一郎が、会社の帰りに並木通りの「アラスカ」のバアへ寄ると、そこで思いがけなく豊川治兵衛に行きあった。「よう、いつ帰ったんだ」「つい、この十日ほど前に……用務出張でね、またすぐひきかえすんだ」「おれも急に出かけることになったんだが、戦争ははじまりそうか」「それはもう時期

2021/05/23

0036fe27d072さんの感想

ドイツのポーランド進行という第2次世界大戦を時代背景に西欧での再会を夢見る不倫関係にある二人、最後に女性が男性に会うためライン川を渡ろうとするが力尽きてしまうという純愛物語風になっている。

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