むざんやな
初出:「オール讀物」1956(昭和31)年2月号
書き出し
一上野、厩橋(前橋)で十五万石、酒井の殿さま、十代雅楽頭忠恭は、四年前の延享二年、譜代の小大名どもが、夢にまであくがれる老中の列にすすみ、御用部屋入りとなって幕閣に立ち、五十万石百万石の大諸侯を、その方が、と頭ごなしにやりつける身分になったが、ひっこみ思案のところへ、苦労性ときているので、権勢の重石におしひしがれ、失策ばかり恐れて、ほとほとに憔れてしまった。失敗の前例は数々ある。四代、雅楽頭忠清は…
8702fcaf2228さんの感想
短い。凄まじい。美しい。
阿波のケンさん36さんの感想
江戸時代、大義とはかくも壮絶なものであると思える作品である。