青空文庫

「ボニン島物語」の感想

ボニン島物語

ボニンとうものがたり

初出:「文藝春秋」1954(昭和29)年10月号

久生十蘭54

書き出し

天保八年十二月の末、大手前にほど近い桜田門外で、笑うに耐えた忍傷沙汰があった。盛岡二十万石、南部信濃守利済の御先手物頭、田中久太夫という士が、節季払いの駕籠訴訟にきた手代の無礼を怒って、摺箔の竹光で斬りつけたという一件である。奥州南部領は、元禄以来、たびたび凶荒に見舞われ、天明三年の大飢饉には、収穫皆無で種方もなく、三十万の領民の四分の一以上が餓死するなどということがあり、三十世備後守信恩のときか

2022/05/04

8702fcaf2228さんの感想

あの、、内容をまとめてくれるのは良いんだけどネタバレはネタバレですよ? こういうのはいいけど他のオチまで言っちゃってるの困るんだが

2021/06/02

阿波のケンさん36さんの感想

江戸時代後期の天保の大飢饉、東北の諸藩の悲惨な状況が描かれている。武士は腹を切る、農民の多くは餓死や首をくくる。一方逃げて南のボニン島へ渡る人々もー作物はよく取れるのだが、お役人の居ない世界では人間の欲が剥き出しになりそれまでの主従が逆転する。大飢饉とそれによるる死の選択、逆に抗う人々の生への渇望と欲望が描かれている。

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