青空文庫

「海豹島」の感想

海豹島

あざらしとう

初出:「大陸」1939(昭和14)年2月号

久生十蘭61

書き出し

二日ほど前から近年にない強い北々風が吹き荒れ、今日もやまない。東京に住むようになってから十数年になるが、こんな猛烈な北風を経験するのははじめてである。北風独特の軋るような呻き声は、いまから二十数年前、氷と海霧にとざされた海豹島で遭遇したある出来事を思い出させる。子供たちはとっくに寝床にゆき、広すぎる書斎に私はひとりいる。虚空にみち満ちる北風の悲歌は、よしない記憶を掻きおこし、当事の事情をありのまま

2022/02/05

8702fcaf2228さんの感想

もう読んでて楽しいハラハラドキドキ めちゃくちゃで良い

2021/05/31

阿波のケンさん36さんの感想

題名はアザラシ島だが内容はオットセイの話。オットセイはメスを巡って死闘を繰り返す。人間も他人の目のない所ではオットセイと変わらない。日露戦争で日本のものになった樺太近くの吹雪吹き荒ぶ孤島で一人の娘を巡って起こったことは…

2020/11/13

19双之川喜41さんの感想

 世界に 三ヶ所しかない  オットセイの集まり場で 起きた  殺人事件の 謎解きものであるけど 他に類を見ない 自然描写 思いもよらない斬新な仕掛け いつもと同じも 嬉しいが  いつもと違うのも楽しいと感じた。

2020/10/10

8e2e3f535e35さんの感想

いったいどうしてこの様な物語のアイデアが十蘭には浮かんでくるのか?と思う作品が多い。そのなかでも印象的で記憶に残る作品だと思います。

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